理由:「財政出動」に反対するため
2023年2月の予算委員会で、財政について議論していました。
国債発行削減が行われておらず
掘井議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
令和5年度予算三案には次のとおり問題点があることから、政府は撤回すべきであり、これらの問題点及び次の編成替えの概要を踏まえ、予算を改めて編成すべきであります。
…歳出規模と国債発行の無制限の拡大であります。歳出規模が増加の一途をたどり、過去最大を更新し続けております。歳出の3割を借金に頼ることが常態化しているにもかかわらず、税収の自然増分に見合う国債発行削減が行われておらず、今年度から不要になる予算額も過小に見積もられております。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第15号 令和5年2月28日
掘井議員は、国債の発行削減が十分に行われていない、と批判しました。

上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
更なる歳出削減を進めるべき
次に、政府支出について議論しました。
続いて、編成替えの概要を御説明いたします。第一に、戦略的な予算づけと更なる歳出削減であります。これまでの政権運営ではほかの先進諸国並みの経済成長を起こせなかったことを反省し、前例踏襲主義を改め、経済成長の戦略の観点から、合理的に必要な予算を厳しく精査すべきであります。
国会議員の身を切る改革等の行政経費を含め、更なる歳出削減を進めるべきであります。
第211回国会 衆議院 予算委員会 第15号 令和5年2月28日
掘井議員は、政府支出を拡大しても経済成長できないので、政府支出を削減するべきだ、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本の政府支出は世界最低水準の伸び率でした。掘井議員の認識がそもそも間違っていました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率32.9%の次点で比例当選しました。
(有効投票数175,721票 投票率51.55%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
渡海 紀三朗※ (自民) | 45.0% (79,061票) |
掘井 健智 (比例当選) | 32.9% (57,874票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ