理由:「外国人労働者受け入れ」を推進するため
2018年11月の本会議で、外国人労働者について議論していました。
名目GDPが60兆円…増額し
田所議員は、まず経済成長について議論しました。
政府の積極的な経済政策により日本経済は著しい回復を見せており、名目GDPが60兆円、名目の国民総所得が67兆円増額し、地方税収に至っては過去最高になっています。
有効求人倍率は44年ぶりの高水準にあり、雇用の安心感には隔世の感があります。
第197回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年11月13日
田所議員は、名目GDPの増加を経済政策の実績としてアピールしました。
上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本の成長率は、世界で最も低く、アピール材料になり得ませんでした。
評価するとともに、極めて緊急性の高いものであると考えています。
次に、外国人労働者について議論しました。
しかし、一方で、深刻な人手不足を来している分野もあり、介護などでは有効求人倍率が3倍以上、建設業に至っては10倍を超えるものがあります。
特に、中小・小規模事業者の中には深刻な人手不足に陥っているところも多く、現在の雇用情勢では人手不足倒産が過去最多になるという民間の調査報告もあります。そうした中、各方面から、外国人材の受入れを積極的に進めてもらいたいとの強い要望が出されていると承知しています。
このような中、政府は、いわゆる単純労働者の受入れについては、第9次雇用対策基本計画等において、国民的なコンセンサスを踏まえることが必要としつつ、本年6月、骨太の方針において、一定の専門性、技能を有する、即戦力となる外国人材について受入れを図る方針を打ち出しました。
私は、このような仕組みの構築は、深刻化する人手不足に一定の対処を図るものとして評価するとともに、極めて緊急性の高いものであると考えています。
第197回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年11月13日
田所議員は、人手が不足しているため、外国人労働者を受け入れるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、外国人労働者の推移を示したものです。2017~19年までの間、毎年約20万人ずつ増加しました。そのペースが今後続いた場合、7年後には300万人を突破します。
懸念を示す向きがあります
次に、日本人労働者と外国人労働者の賃金について議論しました。
外国人労働者が増加すると、日本人の雇用を奪い、給与の上昇を妨げ、犯罪が増加するのではないかとの懸念を示す向きがあります。このような懸念を払拭するための方策をどのように考えているのか。
第197回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年11月13日
田所議員は、外国人労働者が増えると、日本人労働者の雇用や賃金に悪影響を及ぼすのか、と質問しました。
上のグラフは、外国人労働者と労働者全体の平均賃金(残業代込み、賞与なし)を比較したものです。外国人労働者の賃金が低いため、日本人労働者の給料が伸びにくくなります。
その行方が捕捉できない者がいる
さらに、技能実習制度について議論しました。技能実習生とは、技能を学びに来日する外国人労働者をいいます。
技能実習制度において、無断で実習先を去ってしまい、その行方が捕捉できない者がいることは、大きな問題です。
今般の外国人材受入れについて、同様の問題が発生してはならないと思いますが、この点についてどのような対策を考えられているのか、法務大臣にお伺いをいたします。
第197回国会 衆議院 本会議 第5号 平成30年11月13日
田所議員は、技能実習生を失踪させてはならない、と主張しました。
上のグラフは、労働者全体と技能実習生を含む在留資格別の賃金を比較したものです。技能実習生の賃金は、所得税控除前で17万にも満たない水準でした。賃金が低すぎて出稼ぎにならないという実態がありました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率47.9%の次点で当選しました。
(有効投票数201,863票 投票率51.29%)
当選者と次点 | 得票率 |
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福島 伸享※ | 52.1% (105,072票) |
田所 嘉徳 (比例当選) | 47.9% (96,791票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ