理由:「消費税の減税」と「財政出動」に賛成するため
2020年11月の予算委員会で、経済について議論していました。
消費がどんどん減退してきた
江田議員は、まず家計消費について議論しました。
総理はアベノミクス継承とおっしゃっているんですが、残念ながら、アベノミクスというのは、強い者を更に強くし、金持ちを更に大金持ちにしただけです。
期待されたトリクルダウン、低所得者への波及効果は起きず、逆に格差や貧困が広がった。よく政府は雇用がふえたんだとおっしゃいますが、その大宗は非正規雇用。実質賃金が下がって、可処分所得も下がった結果、消費がどんどん減退してきた。そこに昨年10月、消費増税が襲った。それで、経済、基礎体力を失っているところに、ことしに入ってコロナが襲ったということで、本当に二重苦、三重苦の状態です。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和2年11月2日
江田議員は、消費税の増税とコロナ禍によって、消費が一層冷え込んだ、と主張しました。

上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
包括的な消費喚起策、おやりになりませんか
次に、経済成長率について議論しました。
4―6月期のGDPは▲20、年率28.1%。ざっくり言うと、輸出と消費ががた落ちですよね。輸出は相手国もある話ですからすぐにはどうこうできませんけれども、消費は総理の権限でできるんですね。
そういう意味では、GoToキャンペーンもいいでしょう、携帯電話料金の値下げもいいと思いますよ。しかし、そういう個別業種対策ではなくて、もっと抜本的な、包括的な消費喚起策、おやりになりませんか。ということで、何か報道されているところによると、第3次補正予算、10兆だ、15兆規模だと今報道が飛び交っていますけれども、総理、指示されるんでしょうか。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和2年11月2日
江田議員は、景気を抜本的に回復するために、消費税を減税するべきだ、と主張しました。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。 日本は、コロナ以前から世界最低水準の成長率でした。
GDPの5割、6割を占める
さらに、消費がGDPに占める割合について説明しました。
消費ががた落ち、GDPの5割、6割を占めるわけですから、やはり抜本的な喚起策というのが必要だと思いますよ。そのために、例えば、時限的な消費税の減免あるいは所得税の減免、いかがお考えですか。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和2年11月2日
江田議員は、消費がGDPに占める割合が最も大きいため、そこに掛かる税金を減税するべきだ、と主張しました。

上のグラフは、各国における家計消費のGDPに占める割合を示したものです。大抵の国では家計消費が、GDPの半分以上を占めています。そのため、消費税の減税は、1番効果的な景気対策でした。
財政出動して国民を救わなきゃ
最後に、財政出動について議論しました。
消費を見ると、欧米はもう、とっくにコロナ前の水準まで戻しているところが多いですよ、日本だけが取り残されているという中で。私も財源の問題は必要だと思いますが、今はしかし、今は、さっきも総理、ちょっとお触れになりましたが、やはり財政出動して国民を救わなきゃ。
中小企業者を中心とした企業もそうですよ。雇用をやはりしっかりと維持していかないとだめなんですから。こんなときに財政規律だ、財政再建だと言っている方がおかしいと思いますよ。おさまった後に、どう財源、財政規律を考えていくかということだと思うんですね。
ですから、そういう、さっきのいろいろなことも含めて、総理、これは総理にお答えいただきたいんですが、我々も真剣に考えますから、こういう消費減税の問題とか、所得税の減免の問題等々、給付金の追加とか、そういった問題をちょっと与野党で協議いたしませんか。
これは法律改正が必要なので、野党だけ言っていてもだめだし、与党だけが一方的にまた押し切られて野党もいろいろ物を言われる。時間がかかりますから、与野党協議できちっと決めたことは与野党とも一致して法案を通す、そのための与野党協議というのをやりましょうよ。総理、お答えください。
第203回国会 衆議院 予算委員会 第2号 令和2年11月2日
江田議員は、今は大不況の真っ只中なので、与野党が協力して財政出動を行うべきだ、と主張しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。
議論の内容に基づき「投票候補」の議員に分類しました。
2024衆院選の得票率
得票率51.4%で当選しました。
(有効投票数233,361票 投票率58.73%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
江田 憲司 | 51.4% (119,971票) |
三谷 英弘※ (自民、比例当選) | 41.1% (95,832票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ