理由:「外国人労働者受け入れ」を推進するため
座右の銘は「正直者がバカをみるのはまっぴらゴメン」です。自民党の「労働者確保に関する特命員会」の事務局長として、外国人労働者に関する提言をとりまとめました。
こうしたニーズはまだまだ根強い
2018年2月の予算委員会で、外国人労働者について議論しました。
きょうは、経済問題に関する質疑で、グローバル社会との関係で、外国人労働者の問題について総理に伺いたいと思います。
総理は、国会でたびたび、安倍政権においては移民政策をとらないと明言をされておりますけれども、空前の人手不足の中で、外国人労働者数は、平成25年の72万人から平成29年には128万人と急増しております。
もちろん、女性や高齢者の方々に御活躍をいただき、また、人工知能やITなどの技術革新も進めていかなければいけないわけですけれども、こうしたニーズはまだまだ根強いと考えます。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第10号 平成30年2月13日
柴山議員は、外国人労働者の賃金が安いため、彼らの労働力に対する需要がある、と主張しました。
上のグラフは、外国人労働者と労働者全体の残業代込み、賞与なしの平均賃金を表したものです。外国人労働者の賃金は、労働者全体より3割低い水準でした。
大変強くなっている、そう感じています
次に、外国人労働者の在留資格について議論しました。在留資格とは、原則3ヵ月以上滞在する外国人に対して付与される資格をいいます。
かつて、パスポートの取上げやパワハラなどで非常に問題点が指摘をされてきた外国人技能実習制については、介護への職種拡大や管理の改善などの法改正がなされましたけれども、依然として、母国に帰って活躍していただくための制度であります。
海外からの留学生などの資格外労働、日本人との結婚や定住などによる在留資格の取得、こうした方々や建設業での臨時措置などで現場はしのいでいますけれども、ここで高度人材や農業などを安定的に受け入れていく制度を求める声が大変強くなっている、そう感じています。
もちろん、対象国ごとに、また職種ごとに、あるいは受け入れる側の我が国の地域ごとに、きめの細かいニーズの把握としっかりとした在留管理が必要と考えますけれども、この点について、厚労省そして法務省の取組をお伺いします。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第10号 平成30年2月13日
柴山議員は、留学生や定住者、永住者だけではなく、技能実習生も含めて満遍なく外国人労働者を受け入れるべきだ、と主張しました。
上のグラフは、労働者全体と技能実習生を含む在留資格別の賃金を比較したものです。技能実習生の賃金は、所得税控除前で17万にも満たない水準でした。
ほぼこの提言に沿っている
予算委員会の4か月後、柴山議員は次のようにつぶやきました。
党の私が事務局長だった労働力確保に関する特命委員会の議論…今年の骨太(骨太の方針とは、政府が毎年6月頃に掲げる基本政策の方針をいう)はほぼこの提言に沿っている。今年予算委員会の経済問題集中質疑でテレビ入りで私が聞いたのもこの問題。
twitter 2018年6月21日
柴山議員は、与党内で自ら取りまとめた内容が政府方針に反映されていることを証言していました。
よろしくお願いします
同委員会で、外国人労働者の受け入れについて議論しました。
[柴山議員の質疑]
第196回国会 衆議院 予算委員会 第10号 平成30年2月13日
制度の方は大分進んできたということなんですけれども、現場を見ると、実は、いろいろなまだ不都合が発生をしていると思います。…ここはやはり、しっかりと実態に即した省庁横断型の政治主導を行っていかなければいけないというように考えるんですけれども、総理、どのようにお考えですか。
柴山議員の質疑に対して、安倍元総理は、次のような重要な答弁を行いました。
[安倍元総理の答弁]
労働力人口が減少傾向で推移する中、経済成長を実現していくためには、働き手の確保と生産性の向上が重要であります。…その上で、外国人労働者の受入れについて申し上げれば、専門的、技術的分野の外国人は我が国の経済社会の活性化に資するという観点から、積極的に受け入れてきており、多くの外国人に活躍をしていただいています。
政府としては、今後の外国人材受入れのあり方については、経済社会基盤の持続可能性を確保していくため、真に必要な分野に着目しつつ、内容の具体化の検討を着実に進めていきます。
…なお、安倍政権として、繰り返しになりますが、いわゆる移民政策をとる考え方はないということでございます。
第196回国会 衆議院 予算委員会 第10号 平成30年2月13日(発言 全文ママ)
安倍元総理は、働き手が不足しているので外国人の労働力に頼らなければならない、と答弁しました。これに対して柴山議員は、こう締めくくりました。
[柴山議員の質疑]
第196回国会 衆議院 予算委員会 第10号 平成30年2月13日
よろしくお願いします。
柴山議員は、安倍元総理が改正入管法を指示するように後押ししました。
上のグラフは、外国人労働者の推移を示したものです。柴山議員のこうした働き掛けにより、2017~19年の間、毎年約20万人ずつ増加しました。そのペースが今後続いた場合、7年後には300万人を突破します。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率51.6%で当選しました。
(有効投票数202,752票 投票率56.69%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
柴山 昌彦 | 51.6% (104,650票) |
小野塚 勝俊 (落選) | 48.4% (98,102票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ