理由:「規制緩和」に賛成するため
2018年5月の厚生労働委員会で、雇用と賃金について議論していました。
終身雇用の時代をいよいよ卒業する段になってきます
大岡議員は、まず雇用について議論しました。
しかし一方で、我が国は、高度成長の時代、あるいは年功序列賃金、終身雇用の時代をいよいよ卒業する段になってきますと、ヨーロッパのような、職種別にある程度分厚い労働市場の整備を着実に進めなければならない時期に来ていると思います。
これまでの日本の経過を踏まえまして、日本らしい、日本型のアプローチによる労働市場の深化についてどのように考えておられるのか、教えていただきたいと思います。
第196回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号 平成30年5月2日
大岡議員は、日本の終身雇用制度を廃止する時が来ている、と主張しました。
これが民営化をするときの壁になったりもしています
次に、民間と公務員の給料について議論しました。
次に、先ほども申し上げました官民の(賃金)格差について伺いたいと思います。
…例えば、市バスの運転手と民間の、民営のバスの運転手では、同じ仕事をしているのに、余りに待遇が違うんじゃないか。あるいは、これが民営化をするときの壁になったりもしています。
また、業種によっては逆もある。つまり、公務員としてのこの職種は極めて待遇が悪いために人が集まらないという職種があるのも事実です。
政府として、同一労働同一賃金という大きな題目を掲げて進めていく以上は、当然、公務員の給料を決定する仕組みを改革をして、この官民格差の是正について取り組むべきだと思いますが、どのように考えておられるか、教えていただきたいと思います。
第196回国会 衆議院 厚生労働委員会 第15号 平成30年5月2日
大岡議員は、公務員の給料が民間よりも高い職種があるため、なかなか民営化が進まない、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の平均年収を比較したものです。日本の平均年収は、世界最低水準の伸び率でした。本来であれば、官民に関係なく、給料が上がるような議論をするべきでした。
具体的なイメージがちょっと湧かないんですけれども
2018年6月の厚生労働委員会で、水道のコンセッション方式について議論しました。水道のコンセッション方式とは、自治体が水道施設の所有権を引き続き維持したまま、管理運営権を民間企業に譲渡する方式をいいます。
例えば、東京においては、需要が減りつつある工業用水を廃止をする、そし上水に一本化するということも検討されているようでございますし、大阪市に関しては、今回のこの改正法案を出す前からコンセッションを検討して、民営化を進めようとされています。
…先ほど、本邦企業の海外進出を支援するというふうにおっしゃっていました。しかし、残念ながら、現時点では、例えばヴェオリアやスエズのような、トータルで水問題を解決できる、トータルでソリューションを持っている企業というのは日本には当然存在しないわけですね。
現時点では水道事業をほぼ公営でやっているものですから、存在しない。この状態の中で、どうやってそうした企業の進出を支援をしていくのか、具体的なイメージがちょっと湧かないんですけれども、どう考えておられるのか、もう少し踏み込んで教えていただきたいと思います。
第196回国会 衆議院 厚生労働委員会 第31号 平成30年6月29日
大岡議員は、政府は水道事業のコンセッション方式に関する具体策を検討するべきだ、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。超低金利の国債を発行して水道関連の公共予算を確保すれば、コンセッション方式をわざわざ押し進める必要はありません。
これが最大のネックになって統合や民営化が進まない
次に、公務員と民営化について議論しました。
特に日本の場合は、公務員というものについて、身分意識が強過ぎるという嫌いがあります。今回、コンセッション方式等を導入されていますが、このコンセッションを本当に導入するということになりますと、これまで公務員として公共団体の職員が担ってきた水道を民間人がやるということになりますと、じゃ、これまでいたこの公務員をどうするんだというのが当然大きな課題になるわけです。
最初に申し上げたとおり、日本は、公務員は身分である、職業ではなくて身分であるという意識が強過ぎるせいで、これが最大のネックになって統合や民営化が進まないということが十分考えられるわけでございますが、現在、こうしたことに対する対策を政府としてどのように考えておられるのか、教えていただきたいと思います。
第196回国会 衆議院 厚生労働委員会 第31号 平成30年6月29日
大岡議員は、公務員が持つ身分意識のせいで、民営化が遅々として進まない、と主張しました。
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界で最も低い金利でした。特別の事情がない限り、公共サービスを民営化する必要はありません。
適切な給料を探していこう
最後に、公務員の給料について議論しました。
同一労働同一賃金という言葉が、もちろんこの厚生労働委員会でも議論されました。これはまさに、公務員という身分にこだわるのじゃなくて、それぞれの職務に応じて給料をお支払いしよう、適切な給料を探していこう、また平等、公平に対応していこうというのが本来の理念です。
だとすると、こうしたことから、本人も、あるいは社会全体も、身分制にこだわり続けるというあり方を、ぜひ変えていっていただきたいというふうに思っております。
第196回国会 衆議院 厚生労働委員会 第31号 平成30年6月29日
大岡議員は、公務員の身分を取り上げて給料を分相応に抑えなければならない、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。大岡議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率52.2%で当選しました。
(有効投票数186,680票 投票率58.9%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
大岡 敏孝 | 52.2% (97,482票) |
斎藤 アレックス※ (国民、比例当選) | 45.1% (84,106票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ