理由:「消費税の減税」と「財政出動」に反対するため
第92代内閣総理大臣です。2012年12月から約10年間、財務大臣を務めていました。
日本だけです
2019年6月の決算委員会で、デフレについて議論しました。デフレとは、物価が下がり続ける現象をいいます。
少なくとも、今回のデフレ不況というものは、間違いなく、昭和20年、敗戦この方、デフレによる不況をやった国は少なくとも先進国ではありません。日本だけです。
第198回国会 参議院 決算委員会 第9号 令和元年6月3日
麻生議員は、デフレだった先進国は日本しかない、と答弁しました。

上のグラフは、1998年の物価=1としたときの、日本と世界40か国の物価上昇率を示したものです。日本の物価は1998年から全く伸びず、世界から圧倒的な差を付けられていました。
否めない事実だと思います
次に、インフレとデフレについて議論しました。インフレとは、物価が上がり続ける現象、デフレとは、物価が下がり続ける現象をいいます。
したがって、今回の(デフレ)不況に陥ったときに、多くの人が通常のこれまでのインフレ不況と同様の不況だと思ってそれなりの対応をした。
それが、今回のデフレによる不況対策が、デフレやったことがないから、当然、不況対策をやった人もいないんですが、結果としてこのデフレ不況が必要以上に長引いてしまったという背景は否めない事実だと思います。
第198回国会 参議院 決算委員会 第9号 令和元年6月3日
麻生議員は、本来であれば、需要を拡大させるべき時に、供給を伸ばす真逆の政策を採用したことでデフレが長期化した、と答弁しました。

殆どの先進国では、需要が供給を上回ることによって、物価が毎年2%ずつ上昇し続けています。

それに対して日本では、需要が供給を下回ることによって、物価が下がるか、全く伸びない状況が続いています。
消費増税は必要なものだと思っております
ところが、消費税について次のように答弁しました。
[西田議員の質問]
第198回国会 参議院 決算委員会 第9号 令和元年6月3日
10月の(10%)消費税、私は凍結すべきだと思いますが、いかがですか。
[麻生議員の答弁]
…私どもといたしましては、この話は、少子高齢化というものに対応していくためにみんなで全世代型でやっていくという、きちんとした社会保障体制を今後とも維持していくために、この消費増税は必要なものだと思っております。
麻生議員は、財政を維持するために、消費増税は必要である、と答弁しました。

上のグラフは、各国における家計消費の伸び方を比較したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。政府は本来、冷え込んだ消費需要を回復させるために減税すべき所を、逆に増税し続けました。
前原誠司議員の質問
2019年5月の財務金融委員会で、前原議員が財政破綻について質問しました。
[前原議員の質問]
まず、麻生大臣に、財政のことについて議論をする前提として少し定義を議論させていただきたいんですが、財政破綻、財政が破綻するというのは、どういうことをいうんでしょうか。…今のこと(答弁の内容)をまとめると…要は、政府が抱える負債の返済不能、若しくは利払いが不能になること、いわゆる債務不履行ということでいいんでしょうか。
…英語で言うと、デフォルトでいいですね。
第198回国会 衆議院 財務金融委員会 第13号 令和元年5月15日
前原議員は、財政破綻の定義について確認しました。

上のグラフは、日本の長期債務残高を示したグラフです。前原議員は、1,000兆円を超える債務が不履行になることを恐れていました。
それは違いますよ、なかなか返済できなくなりますから
次に麻生議員は、前原議員と通貨発行について議論しました。
[前原議員の質問]
さて、これからは大臣にお答えいただきたいというふうに思いますけれども、通貨発行権がある限り、自国通貨建ての負債の返済不能に陥ることはないとの主張がありますが、これはどのように考えられますでしょうか。…いやいや、端的にお答えいただきたいんです。通貨発行権がある限り、自国通貨建ての負債の返済不能に陥ることはないということについては、いや、違うということを今おっしゃったんですね。違うということでよろしいですね。それをお答えください。
[麻生議員の質問]
第198回国会 衆議院 財務金融委員会 第13号 令和元年5月15日
それは違いますよ、なかなか返済できなくなりますから。
麻生議員は、政府が債務を返済できなくなるかもしれない、と答弁しました。

上のグラフは、日銀が発行したお金の総額を示したものです。2021年4月時点で、600兆円を突破しました。日銀は、返済に必要な自国通貨である「円」をいくらでも創造できるため、財政破綻の可能性は限りなく0に近くなります。
12兆円減らした
2021年3月の財務金融委員会で、国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
この7、8年間の間に少なくとも、私どもとしては新規国債発行額というのも少なくとも12兆円、そうですね、12兆円減らしたことになっておりますので、そういった中で財政健全化を前に進めてきたんだと思っておりますけれども。
諸外国の情勢というのを常にいろいろ比較しながら見ていくというのはすごく大事なところなんだと思っておりますので、マネジメントしていくという意味において、(国債の発行額)44兆円を32兆円に減らしてきたことも事実です…
第204回国会 参議院 財政金融委員会 第6号 令和3年3月25日
麻生議員は、国債の発行額を12兆円抑え込むことに成功した、と主張しました。

アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなど
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界で最も低金利の安全な資産になります。麻生議員は訳もなく、その発行を抑え込もうとしました。
歳出歳入両面の改革等々取り組んでいます
最後に、政府支出について議論しました。
私ども、手短にということですので、グロスのやっぱり債務残高、対GDP比というものの安定的な引下げ、これがやっぱり財政健全化を目標として掲げていくべき大事なところで、歳出歳入両面の改革等々取り組んでいますけど、やっぱりグロスというのが一番大きいと思いますけど。
第204回国会 参議院 財政金融委員会 第6号 令和3年3月25日
麻生議員は、税収を上げるだけではなく、政府支出の削減にも取り組んでいる、と答弁しました。

上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。日本は、世界最低水準の伸び率でした。

上のグラフは、各国の成長率を比較したものです。日本は、消費税の増税と緊縮財政によって、世界最低水準の成長率になりました。その主犯は、麻生議員でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率59.6%で当選しました。
(有効投票数175,971票 投票率53.04%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
麻生 太郎 | 59.6% (104,924票) |
河野 祥子 (落選) | 21.6% (38,083票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ




