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【北海道11区】立憲民主党「石川香織」 :投票候補

7区~12区
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理由:「自由貿易」に反対するため

2018年5月の本会議で、TPPについて議論していました。TPPとは、太平洋に面する12ヵ国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシア等)との貿易協定をいいます。

私のTPPに対する政府・与党への不信感は…そこから始まっています

石川議員は、政治家を志した原点について振り返りました。

私は、立憲民主党・市民クラブを代表いたしまして、ただいま議題になりました環太平洋パートナーシップ協定(=TPP)の締結…について、反対の立場から討論をさせていただきます。(拍手)

私は北海道の十勝に住んでおります。北海道は言わずと知れた農業地帯であり、十勝は日本の食料供給基地であります。TPPについては、苦い思い出があります。6年前、2012年に行われた総選挙では、当時の北海道も含め、農村地帯を含む選挙区から立候補されていた自民党の議員の方々が、TPP断固反対と言って運動されていたのをよく覚えております。

しかし、選挙が終われば、たった3カ月で態度を翻し、総理はTPP交渉参加に突き進んでいきました。私のTPPに対する政府・与党への不信感は、国会議員になる前ですが、そこから始まっています。オール北海道でTPPに反対していたのに、うそをつかれた悔しさ、悲しさを、地元北海道で何度耳にしたでしょうか。冒頭、TPPはそんな裏切りから始まっていることを触れざるを得ません。

第196回国会 衆議院 本会議 第29号 平成30年5月24日

それは、裏切られたことでした。

何をもとに導き出された数字なのかわかりません

次に、TPPに関する政府試算について議論しました。

…国民が知りたいのは、TPPが与える影響です。例えば、どれくらいの価格下落が見込まれ、生産量の変化、所得はどうなるのか、そういったことが一番の関心事だと思います。

政府の行った試算はどういったものかというと、国内対策により生産量は維持されるという前提のもと試算されるものであり、それは正しく試算されたものとは到底思えません。

例えば、政府試算では、価格が10%下落して、生産コストが10%以上下がると仮定しており、GDPを増加させています。これは、価格の下落以上にコストが下がるという仮定だと読み取れますが、何をもとに導き出された数字なのかわかりません

日本の農業を支えてきたのは家族経営という形であります。しかし、昨今、効率化や競争力強化を追求する余り、農家は大規模化していく流れができています。しかし、それは同時に、農家戸数が減っていくことを示しています。

貿易自由化の全てを否定するわけではありません。ただ、TPPは、日本の農業を衰退させ、農村という地域社会を崩壊させかねません。それと同時に、食料自給率の低下など、食料安全保障の面でもリスクが大き過ぎるのです。

第196回国会 衆議院 本会議 第29号 平成30年5月24日

石川議員は、政府が試算したGDPの押し上げ効果を疑問視しました。

TPP加盟前に行われたGDP押し上げ効果に関する試算
出典:内閣官房『日EU・EPA等(TPP11含む)の経済効果分析本文』、内閣府『実質GDP年度』参照

上のグラフは、TPPに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。政府の試算は、赤字の純輸出に内需増加分をふかすことで、GDPの押し上げ効果を水増ししていました。

農林水産分野が犠牲になることだけは許せない

2018年11月の本会議で、日EU経済連携協定(日本とEUの間の貿易協定、通称日EU EPA)について議論しました。

私は、立憲民主党・市民クラブを代表いたしまして、ただいま議題になりました経済上の連携に関する日本国と欧州連合との間の協定について、反対の立場から討論をさせていただきます。(拍手)

欧州委員会は、日EU・EPAにより、加工食品の日本への輸出が51%増、日本円にして1300百億円増大すると試算をしています。特に重視する乳製品の日本への輸出に至っては215%増、日本円にして948億円増大すると試算をしています。

これはEU側が独自に試算をしたとはいえ、日本政府の試算と余りに開きがあります。EU側からすれば攻めどころと思って、自信を持ってこの試算をしているのでしょう。日本の乳製品はEU産に取ってかわられてしまうのではないか、そんな不安を感じながら酪農家の人たちはきょうも搾乳をしています。

…農家戸数が減っている現状で、大きな投資をして生産量を伸ばす努力をしている酪農家もいる中で、今の日本はそういった酪農家が子や孫へ引き継ぐ未来を夢見て営農できる環境でしょうか。全ての自由貿易が悪いとは言いません。EUは日本にとっても最も重要な地域の一つであり、EUと経済的な連携を深めることの重要性も認識をしています。

しかし、日EU・EPAが、EUにおける自動車等の工業製品の関税撤廃によるメリットも明確ではない一方で、農林水産分野が犠牲になることだけは許せないのです。日EU・EPAが、酪農家を始め、生産者の熱意を踏みにじるようなものであっては決してなりません。

農林水産業への打撃が相当大きいものであるにもかかわらず、見通しの甘い試算をし、影響額を小さく見せようとする政府の姿勢は誠実とは言えず、当然納得できるものではないことから、日EU・EPAに反対することを強く申し上げまして、私の反対討論とさせていただきます。

第197回国会 衆議院 本会議 第10号 平成30年11月29日

石川議員は、TPPと同じように、日EU貿易協定の政府試算を疑問視しました。

日EU EPA加盟前に行われたGDP押し上げ効果に関する試算
出典:内閣官房『日EU・EPA等(TPP11含む)の経済効果分析本文』、内閣府『実質GDP年度』参照

上のグラフは、日EU EPAに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。TPPと全く同じように、純輸出が赤字にも関わらず、5.2兆円の経済効果があるかのように試算されていました。

議論の内容に基づき「投票候補」の議員に分類しました。

  1. 「人、モノ、金の国境を越えた適正な移動」に賛成

2021年衆院選の得票率

得票率51.8%で当選しました。
(有効投票数176,874票 投票率63.51%)

当選者と次点得票率
石川 香織51.8% (91,538票)
中川 郁子 (自民、比例当選)48.2% (85,336票)
未掲載の現職

投票候補としつつ、新しい立候補者と比較検討する

※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照

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