理由:主に「自由貿易」を推進するため
2013年2月の予算委員会で、貿易について議論していました。
これを念頭に置いて
山口議員は、まずRCEPについて議論しました。RCEPとは、東アジア16か国(中国やインド、韓国など)との貿易協定をいいます。
このTPPというのは、大きなジグソーパズルの一つだというふうに捉えています。私も(民主党政権時代の)外務副大臣をやらせてもらったときに、一つにはTPPの準備を進めるということ…、ここまでは何とかたどり着きました。
…ぜひ、総理が今言われたTPPのルールメーキングのみならず、今世界は流動化していますから、その意味で、新しい秩序をつくっていく意味で、日本がこのTPPなり、それから自由貿易協定の日中韓、あるいは最近はASEANも含んだRCEPという16カ国もあるでしょう、これを念頭に置いて、ジグソーパズルの一つとしてTPPを見るべきだ、そんなふうに思っています。
第183回国会 衆議院 予算委員会 第7号 平成25年2月28日
山口議員は、RCEPへの交渉参加は既定路線である、と主張しました。
上のグラフは、RCEPに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。政府の試算は、赤字の純輸出に内需増加分をふかすことで、GDPの押し上げ効果を水増ししていました。
私はもともとTPP推進論者です
次に、TPPについて議論しました。TPPとは、太平洋に面する12ヵ国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシア等)との貿易協定です。
全ての関税撤廃を前提とせずということが成果のように言われていますけれども、実はもともと、そのようなことが議論になったことは全くありません。全品目を交渉テーブルに上げるべしということが言われているだけです。
…この総選挙中に、聖域なき関税撤廃に反対と聞いた有権者の多くの方は、ああ、自民党はTPPに反対なんだな、そういう立場で総選挙を戦っているんだなと受け取ったと思います。大変意図的に、トリッキーな表現です。…その意味で、私はもともとTPP推進論者です。ただし、慎重に推進するという考え方です。
第183回国会 衆議院 予算委員会 第7号 平成25年2月28日
山口議員は、全品目の関税撤廃が確定しているのではなく、関税撤廃の交渉対象が全品目に及ぶだけなのでTPPに賛成しているのだ、と主張しました。
上のグラフは、TPPに加盟しなかった場合と、加盟した場合の政府試算を比較したものです。政府の試算は、RCEPと同じようにGDPの押し上げ効果を水増ししていました。それでも議員は、TPP推進の立場を崩しませんでした。
そのことについて私自身ももちろん共有する
2020年2月の予算委員会公聴会で、財政について議論しました。
また、2,016年にシルバー民主主義という用語も使われて、高齢者優遇のシルバー民主主義というものの結果、年金の支給額というのがなかなか抑制できずに、その意味で保育とか次世代向けの支出がなかなか伸びない、こういうシルバー民主主義をどういうふうに打開すべきかということもいろいろと論じられていて興味深かったんですけれども。
また、多分同趣旨だと思うんです、2,018年に、脱ポピュリズム国家ということで改革が先送りされてしまっているということも論じられていると思うんです。
そんな中で、2,020年度の予算案の中で、先生がいろいろと言われている、新自由主義というふうに言われるのは先生は多分好まれないと思うし、その意味では必要な改革をすべきだということを多分おっしゃっておられるので、そのことについて私自身ももちろん共有するんですけれども、そういう目から見て、2,020年度の予算案について、これは格差につながっていく話だと思うんです、格差をどう捉えるか、それをどういうふうに是正するかにもつながっていく話だと思うんですけれども、先生の目から見てどういうふうに評価されますですか。
第201回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号 令和2年2月21日
山口議員は、子供や次世代に対する予算を拡充するためには、高齢者の年金支給額を削減しなければならない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行して予算を確保すれば済む話でした。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率55.6%で当選しました。
(有効投票数163,972票 投票率58.9%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
山口 壯 | 55.6% (91,099票) |
池畑 浩太朗※ (維新、比例当選) | 30.3% (49,736票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ