理由:「財政出動」に反対するため
2022年11月の財務金融委員会で、財政について議論しました。
財政規律の喪失だと私は考えています
階議員は、まず国債について議論しました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
そこで、最初に申し上げましたとおり、黒田総裁は、私の指摘に対してこんなことを言われたわけですね。量的・質的金融緩和が全く失敗したというのは事実に反するということを言っていました。
…そのような失敗の中で最たるものが何かといえば、日銀が、超低金利と、これを維持するために国債を無制限に買い入れるオペレーションを続けてきたことによる財政規律の喪失だと私は考えています。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 令和4年11月2日
階議員は、これまでの財政運営は規律を欠いている、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、国債を発行しても何ら支障ありませんでした。
際限なく国債発行ができる
さらに、日銀の通貨発行について議論しました。
こうした今の異常な、巨額に上る補正予算…このような補正予算が膨張してきた背景には、政府が超低金利で際限なく国債発行ができる環境を日銀が長きにわたってつくってきた、これがあると思っております。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 令和4年11月2日
階議員は、日銀が金利を低く抑える目的で国債の購入量を増やすことは異常なことだ、と主張しました。
上のグラフは、日銀が発行したお金の総額を示したものです。2021年4月時点で、600兆円を突破しました。階議員の議論は、日銀の通貨発行をみすみすドブに捨てるような議論でした。
こんなやり方じゃ財政は破綻します
さらに、財政破綻について議論しました。
先ほども言いました、コロナ対応の初年度はやむを得ないにしても、その後どうですか。こんな、30兆円を上回るような補正予算が常態化しつつあるわけですよ。平成の時代とは様変わりですよね。
もし日銀の今の異常な金融緩和がなければ、こんなやり方じゃ財政は破綻しています。仮にですけれども、今後、今の欧米のように物価高を抑制するような局面で金融引締めを日本で行った場合、国家財政は存続できますか。大臣の見解を伺います。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第2号 令和4年11月2日
階議員は、政府支出が過剰になっているため、財政が破綻する、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。階議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率51.2%で当選しました。
(有効投票数169,983票 投票率58.81%)
当選者と次点 | 得票率 |
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階 猛 | 51.2% (87,017票) |
高橋 比奈子※ (落選) | 36.9% (62,666票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
本記事に掲載されている経済のグラフ