理由:「財政出動」に反対するため
2022年11月の財務金融委員会で、金融緩和について議論していました。
いわゆるぬるま湯的な環境がどうなんだ
藤岡議員は、日銀の0金利政策について議論しました。
(黒田日銀)総裁はこのときに、副作用として、金融機関の収益を圧迫し、金融仲介機能の話、それから国債市場の機能度の低下ということをおっしゃいましたが、生産性という観点からしますと、長期化する金融緩和によってかえって成長度を阻害する、こういう要因もございますよね。
あえて申し上げますけれども、これは私、別に、断定的に言うことは控えますけれども、いわゆるぬるま湯的な環境がどうなんだということを指摘される方もおります。こういうふうな、長期化する金融緩和における副作用というのがやはり出てきているということもあるかもしれません。
第210回国会 衆議院 財務金融委員会 第3号 令和4年11月18日
藤岡議員は、政策金利が低いので日本経済がぬるま湯につかっている、と主張しました。
上のグラフは、各国の政策金利を比較したものです。日本の0金利が続いている27年という期間は、世界最長水準でした。日銀が金利を0にしている理由は、日本経済がぬるま湯に浸かっているからではなく、資金需要が冷え込んでいたからでした。
やはり懸念しなくちゃいけない
2023年2月の財務金融委員会で、国債について議論していました。国債とは、税収だけでは予算に届かないため、政府が資金調達するために発行する債券をいいます。
貯蓄から投資へというこの流れの中で、やはり懸念しなくちゃいけないこともあると思っているんですよね。いわゆる国債の消化、あるいは流通市場の取引に与える影響。
今回の資産倍増の中で、当然投資も倍増させていくんだということでありますから、例えば貯蓄の規模が200兆、300兆動いていくと、じゃ、それが国債市場に与える影響、先日の階議員の質疑にもございましたけれども、ちょっとその答弁、いまいち分からないところもあったんですよね。改めて、大臣、もう一度ちょっと御見解をお願いできますでしょうか。
第211回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和5年2月21日
藤岡議員は、国債の金利が上がって財政が破綻してしまうかもしれない、と主張しました。
上のグラフは、長期債務残高と国債の金利を示したものです。国債は超低金利の状態にあるため、発行額が増えても支障ありませんでした。
本当にそうなんですかね
次に、日銀当座預金について議論しました。日銀当座預金とは、日本銀行が発行しているお金であり、電子データのお金を指しています。
直ちに、直ちにが何度もございましたけれども、今の(黒田総裁の)答弁は私はちょっと大事な視点が抜け落ちていると思うんですよね。
…今の異次元金融緩和が継続をしているという中にあって、今の、日銀当預があるから大丈夫なんだと。本当にそうなんですかね。だって、今の場合は、国債よりも日銀当預が選ばれてしまうということだって否定できないということもあるわけですよね。普通はそういうことはないわけですけれども。普通はないというふうなのが自然なんですけれども。ただ、今の答弁ですと、日銀当預があるから大丈夫だと。
第211回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和5年2月21日
藤岡議員は、日本銀行がお金(日銀当預)を発行できたとしても、国債の消化が滞ってしまうかもしれない、と主張しました。
上のグラフは、日銀が発行したお金の総額を示したものです。2021年4月時点で、600兆円を突破しました。日本銀行は、国債を購入するためのお金を自由自在に作り出すことができます。
国債をなかなか選ばない
続いて、国債について議論しました。
ただ、今の答弁ですと、日銀当預があるから大丈夫だと。これは本当にそうですかね。
実際、金利の先高感がある中において、国債をなかなか選ばないというふうなことというのは、現状、取引が成立しないとか、いろいろなことも今起きているわけですよね。今の日銀の金融政策の前提の中にあったら、ちょっと大臣、もう少し危機感を持った方がいいと思うんですよね。大臣、いかがですか。
第211回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和5年2月21日
上のグラフは、日本と外国の国債金利を示したものです。日本の国債は、世界で最も低金利の安全な資産になります。
逆にそういうこともあると思うんですよね
さらに、国債の金利について議論しました。
通常であればそういうふうに考えても、ただ、私はそういうふうに言い切っていいのかどうかなということはあると思うんですね。
金利の先高感があるときに、国債がなかなか選好されないで、直ちに。逆にそういうこともあると思うんですよね、今のこの金融政策の現状においては。そうすると、本当にそういうふうに言い切れるんでしょうかね、大臣。
第211回国会 衆議院 財務金融委員会 第4号 令和5年2月21日
藤岡議員は、国債の消化が鈍って国債の金利が急騰するかもしれない、と主張しました。
上のグラフは、各国の政府支出の伸び方を示したものです。藤岡議員のこうした議論によって、日本は世界最低水準の伸び率になりました。
議論の内容に基づき「以外に投票する」議員に分類しました。
2021年衆院選の得票率
得票率48.9%の次点で比例当選しました。
(有効投票数218,906票 投票率55.37%)
当選者と次点 | 得票率 |
---|---|
佐藤 勉※(自民) | 51.1% (111,863票) |
藤岡 隆雄(比例当選) | 48.9% (107,043票) |
※衆議院インターネット審議中継及び総務省選挙関連資料 参照
同じ選挙区から出馬した現職 本記事に掲載されている経済のグラフ