人口減少率1%未満の3ヵ国(1999年比)
上のグラフは、2018年の人口が1999年からみて1%減少した3ヵ国と、イタリアとスペインを掲載している。ロシアの人口は2008年まで減少していた。日本は2010年から減少している。
上記5か国の経済成長率
実質成長率が2%を超えたロシアは、人口が減少していた2007年まで高い経済成長率を記録していた。
人口減少率1%~10%の10ヵ国(1999年比)
上のグラフは、2018年の人口が1999年からみて1%以上10%未満減少した10ヵ国を掲載している。OECDに加盟しているポーランドは、3800万人の人口を抱えている。
上記10か国の経済成長率
一部を除くと、実質GDP成長率が3%を上回っている。ポーランドが3.8%、ベラルーシが4.6%。上記10ヵ国の中で最も高い成長率のアルメニアが6.4%。人口が減少した国でも、高い経済成長率を記録していることが分かる。
人口減少率10%以上の7ヵ国(1999年比)
上のグラフは、2018年の人口が1999年からみて10%以上減少した7ヵ国を掲載している。リトアニアとラトビアは、世界で最も人口が減少した国になる。
上記7か国の経済成長率
一部を除き、多くが3%を上回った。人口の減少が最も激しいリトアニアとラトビアが4%の成長率。ジョージアにいたっては6%に迫る高い成長率だった。
人口が減少しても経済成長する理由:人口減少国が実際に経済成長しているため
テレビや新聞、インターネットで「人口が減少すると、経済は成長しない」と発信する人が後を絶たない。上のグラフは、その考えが誤りであることを示している。人口が減少しても経済成長できる理由は、1人当たりのGDP成長率が人口の減少ペースを上回っているからである。