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【グラフ編】人口減少国の日本でも経済は成長する / 理由:人口減少国が実際に成長しているため

GDP・賃金
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人口が減少している21ヵ国

出典:国連『World Population Prospects 2024 Estimates』参照

2024年現在、日本が承認している国の数は、日本を含めて196ヵ国。そのうち、コロナが起きる前の2019年人口が2000年対比で減少した国は29ヵ国だった。以下、2019年の人口が100万人以上の21ヵ国をみていく。

21ヵ国の人口減少率

出典:国連『World Population Prospects 2024』参照 ※ボスニア・ヘルツェゴビナ

上のグラフは、前述21ヵ国の人口減少率。日本は1億2703万人から1億2667万人に減少した(▲0.3%)。ポーランドは▲0.1%、ハンガリーは▲4.3%。さらにブルガリアやラトビア、リトアニアは▲10%以上と、減少率が激しい国も多い。

21ヵ国の実質GDP成長率

出典:国連『National Accounts (AMA)』参照 ※ボスニア・ヘルツェゴビナ

上のグラフは、上記21ヵ国の実質GDP成長率(2000~2019年の平均値)。日本とギリシャ以外の19ヵ国は2%を上回っている。そのうち15ヵ国は3%を上回っており、さらに9ヵ国は4%を超える高い経済成長率だった。

OECD7か国の経済成長率

出典:国連『National Accounts (AMA)』参照

上のグラフは、前掲のグラフからOECD加盟国を抜粋したもの。バルト3国とポーランドの経済成長率は約4%と非常に高い。また、2023年の1人当たりのGDPをみると、エストニア(30138ドル/人)が急成長しており、まもなく日本(33899ドル/人)を追い抜くことになる。

人口が減少しても経済成長する理由:人口減少国が実際に経済成長しているため

出典:国連『National Accounts (AMA)』参照 ※ボスニア・ヘルツェゴビナ

「人口の減少は、経済成長に歯止めをかける」と発信する人が後を絶たない。上のグラフは、それが誤りであることを示している。実際には、世界の人口減少国のほとんどが経済成長しており、しかも高い経済成長率を記録している。

補足データ:21か国の家計消費の伸び率

出典:国連『National Accounts (AMA)』名目GDP支出別 自国通貨建 ※ボスニア・ヘルツェゴビナ

上のグラフは、前述21ヵ国の家計最終消費支出の伸び率(2019年÷2000年)。内需の要である家計消費は、人口減少国でも高い伸び率である。「人口が減ると、内需の拡大は期待できない」と発信する人も多いが、これも誤りである。

「人口が減る国は、GDP・内需・消費が伸びない」といったような経験則が、あたかも存在しているかのように語られているが、存在していないのである。

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